国境ゲーム
国境ゲームを作った。プレイヤーとコンピュータが交互に接している国を言い、二回連続で間違えたら負け、というルールだ。コンピュータは間違えることがないので、プレイヤーはコンピュータが言える国がない状態に持っていく形になる。一度出てきた国は言えないので、どうにかして既に言った国で囲み、相手の言える国をなくすのだ。
こういうタイプのゲームは大好きだが、他のところで見たことがないので、自分で定石というものを1から(いいえ、ゼロから!)作ってみる
**#スペイン**
アフリカのモロッコからスペインに行くと、その次の相手の番にポルトガルを言われて詰みの状態になる可能性がある。ポルトガルと接している国はスペインだけだが、スペインはもう言われてしまっているので何も言えなくなってしまうからだ。
しかしある程度のメリットもあって、まずアフリカで勝負する必要がなくなること。次に、自分が勝ち確になる可能性も生まれることだ。ルートは主に二つで、スペイン→フランス→アンドラのルートと、スペイン→アンドラ→フランス→ドイツ→オランダ→ベルギー→ルクセンブルクのルート。
スペインに接している国はフランス、アンドラ、ポルトガルの3つ。コンピュータは選択肢からランダムで選ぶので、それぞれ3分の1の確率で負け確/勝ち確の状態が生まれる。残った3分の1の場合はスペイン→アンドラ→フランスまでは必ず進み、その後でコンピュータがイタリア、スイス、ドイツ、ルクセンブルク、ベルギーの中からドイツを選ぶ世界線を引けば勝ち確だ。
勝ち確の方が確率自体は高いが、そもそもこのゲームは普通にやっていてもなかなか詰むことがない。特に人間側は。そのためわざわざ3分の1で負ける確率を背負ってまで勝負するようなところでもない気がする。
**#アフリカ**
アフリカには最高の詰み場所が二つある。セネガルと南アフリカだ。これらの国はどちらも中に国(ガンビア/レソトなど)がある。つまりこれらの国の名前を言ってしまったら、相手が中にある国を言って、次の自分の番では何も言えないのである。自分はよくセネガルを使う。アフリカの北部はよく覚えているし、セネガルは周りに国が多いからコンピュータが言ってくれなくてもその付近で足踏みしやすい。
あとこれはたまになるやつだが、リベリア、ギニアの二つを言われただけでシエラレオネは詰んでしまうし、リビアとアルジェリアを言われただけでチュニジアは詰んでまう。
**#中東**
相手にサウジアラビアを言わせたら勝ち確。サウジアラビア→イエメン→オマーン→アラブ首長国連邦でサウジアラビアを言った側が行き止まりだ。
**#ロシア**
ロシアはその領土が東アジアからヨーロッパまで広がっているため、すぐに遠い場所へワープできる。中央アジアの国の形とかは全然わからないから、自分のフィールドに逃げ込む時に使えるが、極力使わない方が良い。というのもロシアを相手が言った瞬間に自分の勝ちが確定する貴重な勝ち確国だからだ。ロシア→フィンランド→スウェーデン→ノルウェーで行き止まりだから、ロシアを言った方が負けてしまう。
ところで中国を相手が言った場合、自分が次にモンゴルと言えば相手はその次に必ずロシアを言うことになるから中国を相手に言わせたら勝ち確だ。
**#東南アジア**
マレーシアを相手に言わせたらブルネイかシンガポールを言って勝ちだ。自分がマレーシアを言った場合、相手はブルネイとインドネシアとシンガポールの3分の2で勝ってしまう。マレーシアを相手に言わせるには基本的にタイを自分が言うしかないが、タイと国境を接する国はカンボジア、ラオス、ミャンマー、マレーシアの4カ国あり、タイを自分が言った場合4分の1で勝つ、と考えると正直あまり頼れる場所ではない。
**#新大陸**
ここが来てしまったらほんとうにカスの戦いになる。旧大陸と繋がっていないし、この場所は詰みポジがあまりにも少なすぎるから、どうにかして数少ない攻めの場所で確実に詰ませなければ面倒だ。メキシコ→グアテマラ→ベリーズかグアテマラ→ホンジュラス→エルサルバドルの二つだ。
北から南へ行く時はメキシコを言えば4分の3で勝てるが、4分の1で南米大陸での決戦になる。ただ北米は一方通行だから調整は不可能だ。南から北へ行く時はパナマを言った方が負けるが、かと言ってエクアドル、ペルー、ブラジル、ベネズエラを言う前にコロンビアを言ってしまうとAIのご機嫌次第では南米内で決着が決まってしまうことも
余談
システムがランダムな国を選び、コンピュータ側の番から始めるというルールのため、島国が選ばれてしまい、どこの国とも接していないためコンピュータの負けというパターンがそこそこある。自分の選択の余地なしに負けたら可哀想かな、と思ってコンピュータからターンを始めることにしたが、イギリス、アイルランド、ドミニカ、ハイチの4カ国が選ばれた時だけはプレイヤーが確実に負けてしまう。
2025-04-01 追記: 設定から自分で調整できるようにし
パソコンで作ってたから気が付かなかったけれど、スマホだとかなり操作しづらい。入力は英語のみだからと予測変換機能をつけたが、これがかなり悪い。調べたところ、AndroidやiOSでdatalist要素が上手く働かないようだ。解決策は思い浮かばないしこのままパソコン専用ってことでやらせてもらう。
2025-04-01 追記: 変換をjsで実装した