やらかした。馬鹿なことをした。気がついたら、今月は8万円も消えていた。ゲームの課金によって。
事の顛末はこうだ。
そもそも、僕はとあるソシャゲに毎月コンスタントに6000から1万円を投入していた。正直もう飽きているし楽しいと思うこともなくなったゲームだが、それなのに習慣になってしまった。ゲーム中毒と説明すると意味がズレる気もするし、完全に正しく当てはまる気もする。ともかく、それならこの毎日やらなければならない作業も少しは変化して楽しくなるかと金銭を投入している、というわけだ。
こういう日々を過ごしていたが、ある程度興味を持っていたソシャゲBを始めることになった。「初めてからn時間限定」「SSR確定」「天井」――企業は魅力的な売り文句で金銭の巻き上げを狙う。もちろん理解はしているが、とりあえず払えるのかを確認する。僕は財布にちらりと目をやる。「まだまだ行けまっせ」――そんな声が聞こえた気がした。
そもそも僕はお金を使う機会がほぼない。高校の友人は大学でできた友人と遊ぶので忙しいようであまり会ってくれなくなった。大学には当然遊ぶ相手などいない。趣味も特にないし、旅行できるような気力もなくなってしまっている。バイトの終わりに「今日もよく耐えたね」のご褒美に税抜99円の炭酸飲料を買い、毎月ソシャゲAにいくらか入れる程度だ。そんな訳で僕の財布が「だめでっせ!」という機会はほとんどない。
そして、僕はほしいものはなんでも購入する人間だ。スマホ、イヤホン、PC。ある程度調べてほしくなったら絶対に買ってしまう。特にスマホはずっとフラッグシップモデルを買っている。別に重い3Dゲームや編集などはしないのに。何もかも、ほしいとひとたび思ったら、高くても手を出してしまう人間なのだ。
この習性がソシャゲとほんとうに相性が悪い。つまり、「ほしいキャラは出るまで回す化け物」が誕生するのだ。別に「ガチャが楽しい!」とか思ったことは一度もない。ガチャというのはほしいキャラが出るまで回す作業だ。もちろんお金は自分のバイト代から出ているわけだが、カードで銀行から直接払えてしまうと † 痛み † を感じないから無限に回すことが出来てしまう。
今回は8万が吹っ飛んだタイミングで正気に戻った。二度としない、とは言い切ることは出来ないが、もう少し「ほしい!」のラインを引き上げなければ身を滅ぼすな、とも思った、そんな話。