未来のための苦痛
厳しい日々を送っている。僕は大学に入る前から、(たとえどんな大学であろうと)通いたくないと思っていた。ただ、僕の両親は僕の将来を思って、通わせた。……僕にも将来があるのだろうか。僕が留年した時に、親は僕に「卒業する意思はあるのか」、「就職するつもりはあるのか」と聞いてきた。僕はどちらも遠い未来のことのようでどちらにも「うん」と答えた。その結果、「大卒」という称号を手に入れるために僕は苦しみながらもこうして日々を送っているわけだ。
他人に対する許容量が低下し続け1、もう誰とも話せないし見るだけで2不快だ。新しいクラスは人間が好きそうなチャラチャラしたやつらしかいなくて3今すぐに逃げ出したいほどだ。講義の内容も興味無いし、健常者のおままごとみたいなのに無理やり参加させられていてほんとうに苦しい。たかが「大卒」のためだけにここまでの思いをしなければならないなんてとんだ試練だ。
耐えて、耐えて生きているが、見返りを得るまでに死んでしまったら元も子もないだろう。あるかわからない未来のために現実を使いつぶすなんて意味無いと思う。たぶん僕は親から逃れてひとりで猫でも飼って病院に行くべきなのだと思う。……刹那的な快楽を求めてるだけだ、と言われたら反論はできないけど。