虚数の海
新しくバイトを始めた。
僕は大学に入ってからすぐに、とある集団塾の講師のバイトを始めた。テキトーな求人サイトで見つけた、家から数駅離れたところのバイトだった。実はもっと近い駅にも同じ塾の別の校舎があるのだが、応募した求人はより上のほうにあった。それだけだったが、今考えると家の近くでバイトをするのは町で偶然会って気まずい思いをしやすいということでもあるから、結果的にはよかった。
そして今年の四月、このバイトが三年目になろうとしていた僕は受験生を任されそうになった。僕は受験生を担当したくなかったので、バイトをやめた。
僕はそこまでお金を使うわけでもないし、バイトをすると疲れてしまうのであまりやりたくはないのだが、親に何度も怒られたので仕方なく新しいバイト先を探した。
一か月、個人店みたいな焼肉屋で働いたが毎日いる人と合わなくてやめてしまった。
そのあとホテルやスーパーなどいくつかに応募したが、どこも受からなかった。大学受験の記憶がよみがえりそうになったが、すんでのところで近所のスーパーに受かってここでバイトを始めた。
内容はレジでピッピするのとカゴを入り口に戻すことだ。まあ、頑張ってみる。