#ゲーム概要
月面実験ゲームを作った。 プレイヤーは月面実験基地に連れていく人間を4人のうちから2人選び、それに応じて追加効果を得られる。「資源」、「研究進度」、「外交」の3つの数値を上手くコントロールしてエンディングに向かう。ルート分岐のタイミングを複数設けており、別ルートの探索をやりやすくするために、ローカルストレージを使用して1度クリアしたらそれ以降はオープニングストーリーをスキップ出来るようにした。これによりエンディング集めが楽になったほか、デバッグ時間を短縮出来るようになった。

#きっかけ
かつて世界には、ファシズムや共産主義といった「大きな物語」があった。それらの是非は置いておいて、破壊力を兼ね備えた異質さは、どこか惹かれるものがあった1が、それらは自分が生まれるはるか前に終わってしまった。
そんな大きな物語に合いそうな、「陽のあたる場所」という言葉がある2。ドイツ帝国の植民地政策及びその植民地を指していう言葉で、バニラHoi4のNFにもなっているものだ。これを前提として「我々が陽を照らす」というセリフや、ドイツの凋落を「陽の沈む場所」という言葉で表すことをシナリオでしてみたくて、これらが含まれる話を書いた。
太陽の登らない南極での話にしようかと思ったが、そういえばHoi4に南極Modがあったことを思い出し、月面での話に決めた――「沈む」とかなんか月っぽいし。
ドイツが月面探索をするというストーリー上、ドイツの世界の中での技術的・経済的優位性を保つために、第二次世界大戦でドイツが勝利した世界線の話――The New OrderとかThe Sun Shining on the World(いずれもHoi4のMod)の前史を参考にした。

#タイトル画面
タイトルのフォントを探すのに時間をかけた。Kaiserreich(まーたオタクくんHoi4Modの話かよ)のタイトルロゴのフォントがかっこいいのでこのフォントを特定する旅に出た。一応似たものを使用しているが、細部が若干異なっている3ので完全に同じものでは無い。英語のフォントを先に用意し、これに合う日本語フォントを探した。
フェードインを使用することによりリッチなデザインになることに気がついたのでタイトルやスタートボタンにたくさんつけてみた4。グリッドレイアウトによるレスポンシブデザインを複数の箇所に施し、スマホの見た目も調整した。アーニャゲームの時は100pxごとに横幅や文字サイズを調整していたが、それでもかなり見ずらい画面だったので大きな進歩だ。

  1. 内面はこんな感じだったが、僕はSNSで「粛正がさァ!」みたいなノリをしたことは一度もないと思う 

  2. 英語版Wikipediaにもページがなく、ドイツ語で検索してドイツ語版を読む必要がある 

  3. 「e」の字だけ違うが、他は全く同じに見える 

  4. これのせいで「ボタンは消えかかっているけれどまだ押せる」のような様々な問題も生じ、かなり時間を取られた