ポケモン世界には様々なサービスが存在しますが、その中でもミアレシティの「トリミアンサロン」は異彩を放っています。ここはトリミアンというポケモンのみ、ヘアカットが可能な場所です。

ここで一つの疑問が生じます。なぜ、トリミアンは良くて、ルージュラはダメなのでしょうか。 ルージュラは、見てわかる通り、長く美しいブロンドヘアーを持っています。その髪は現実世界の美容室の格好のターゲットであり、カットやカラーの需要が最も高いポケモンの一体であるはずです。 それなのに、カロス地方の美容室はトリミアンだけを優遇し、ルージュラの入店を拒否しています。

これは一体なぜなのでしょうか。ルージュラのヘアカットが許されない理由について、考察する必要があると感じました。 そのため今回は、「トリミアンはヘアカットができて、ルージュラはヘアカットができない理由」を考察します。

まず、「美容室側が拒否している」パターンについて考えます。

まず考えられる理由は「危険性」です。 ポケモンは結局のところ、獣です。これは人型のルージュラも同じです。もし、美容師のカットが少しでも気に入らなかった場合、どうなるでしょうか。 「前髪を切りすぎた」「オーダーと違う」——その瞬間、美容師は「てんしのキッス」を受け、混乱状態にに陥ります。これはもはや業務妨害であり、労働災害です。リスク管理の観点から、美容室がルージュラの入店を拒否するのは当然の判断だと言えるでしょう。

しかしこの説は間違いです。まず、少なくともZAの世界の人間は、ポケモンの技を食らっても効きません¹。これはポケモンが一撃で倒れるような攻撃に巻き込まれても、平気な顔をして立っていることから明らかです。街は防御・特防種族値が高い人間であふれています。
さらにカロス地方は、うかつに触れれば火傷必至の「ヒトモシ」や、トレーナーに噛みつきそうな「ワルビル」など、人間にとって潜在的な危険を持つポケモンで溢れています。それらのポケモンが少なくとも美容室以外の施設で受け入れられているにもかかわらず、なぜルージュラだけが「危険だから」という理由でヘアカットサービスから排除されなければならないのでしょうか。 これは明確な差別であり、ポケモン世界の倫理観に照らしても不自然です。したがって、「危険性」を第一の理由にするのは説得力に欠けると言えるでしょう。
では、真の理由は何なのか。美容室側が拒否する、より現実的で根深い理由を考える必要があります。

次に考えられる理由は「人件費」です。 トリミアンのカットは、ゲーム内でも一律500円として料金が設定されています。しかし、ルージュラの髪を切る場合、同じ料金で請け負うことは不可能だと考えられます。 トリミアンは犬です。犬のトリミングは現実世界でも確立された技術であり、毛玉の除去やバリカンによる刈り込みが主です。 しかし、ルージュラは人型です。その髪は「毛」ではなく、明らかに「人毛」に近い質感を持っています。人毛のカットには、シャンプー、ブロー、そして高度なカット技術が要求されます。トリミアンの何倍もの手間がかかることは想像に難くありません。 美容室側からすれば、コストパフォーマンスが最悪の顧客、それがルージュラなのです。

ここまでは「美容室が拒否している」前提で話しましたが、逆に「ルージュラ自身がカットを拒否している」可能性も考えられます。

ルージュラは、その髪をカットできない明確な理由を持っています。それは、あの髪が「髪の毛ではない」からです。図鑑をよく見てください。トリミアンは「体毛が伸びる」と明記されています。切っても再生する「毛」です。 一方、ルージュラのあのブロンドヘアー。あれは、金色の「触手」である可能性が極めて高いのです。
考えてみてください。ルージュラはエスパータイプです。エスパータイプには、ラルトスやエムリットのように、頭部から感覚器官が伸びているポケモンが多数存在します。 ルージュラの髪も、あれ自体が脳の一部、あるいはサイコパワーを感知するアンテナとして機能しているのではないでしょうか。 美容師がハサミを入れた瞬間、それはヘアカットではなく「脳の一部を切断」する行為に他なりません。 ルージュラが本能的にそれを理解しているからこそ、決して髪を切らせない。これが真相だと考えられます。 さらに、トリミアンのカットを元に戻すことができる理由も、これで説明がつきます。 トリミアンは「毛」だから、伸びて元に戻ります。 ルージュラは「触手（脳の一部）」だから、切ったら二度と元に戻りません。 トリミアンにとってヘアカットは「おしゃれ」ですが、ルージュラにとってヘアカットは「回復不可能な重傷」を意味するのです。
結論として、ルージュラがヘアカットをしないのは、美容室のリスク管理と、ルージュラ自身の生命維持の本能が合致した結果だと言えるでしょう。

トリミアンとルージュラのヘアカットについて、いかがだったでしょうか。安易に他人の髪型に口を出さないようにしましょう。触手かもしれないのですから。 以上、植樹でした。 自然は守りましょう。動画は以上です。ありがとうございました。よろしければチャンネル登録お願いいたします。