生のさざめきは輝かない
音楽とは何か。私は作曲家として、長らくこの問いについて考えてきた。しかし今日、一つの確信に到達した。音楽には決定的に欠けているものがある。
埃は余白を記憶するか
中学時代から少しずつ集めたラノベや漫画を整理しようと思い立った。大量の本を抱えてブックオフへと向かった――そんな、僕と本とのささやかな別れの話
通り雨で冷やされた約束
暑さというものは、人間の判断力を奪うらしい。夏の陽射しが照りつける道を歩いていると、思考の輪郭がぼやけていき、あらゆるものが溶けだしていくような錯覚に襲われる。自転車はいとも簡単に溶けていくだろう。道のお地蔵さんも危うい。街路樹は、どんな日でも溶けない気がする――今日もそんな日だった。
雲の破片と輪郭と
自分自身を言葉で捉える難しさ。曖昧な輪郭と、他者との距離感についての、少し捻くれた内省録
見えぬ白粒の周波数
無洗米が安いらしい。どこかでそんな話を聞いた。